4K8K衛星放送受信の解説

4K8K衛星放送受信

110度BSCSによる4K8K放送の詳細については4K8K衛星放送についての解説を参照頂きたい。

このページでは4K8K衛星放送を見たいと思っている方や見るにはどうしたら良いのかと思っている方を対象に4K8K衛星放送対応3224MHz受信機器や受信方法について解説する。
4K8K衛星放送を受信するためには4K8K衛星放送チューナー内蔵の4Kテレビを購入するか4K8K衛星放送対応レコーダー(チューナー)を購入し4K対応テレビに接続する必要がある。

帯域/偏波 4K放送 8K放送 BSアンテナ
BS 右旋 6ch 既存BSアンテナ可
左旋 4ch 1ch 4K8K衛星放送
対応BSアンテナ
CS 左旋 8ch

4K8K衛星放送チャンネル表

4K8K衛星放送のBS右旋のみを受信するのであれば従来のBS受信設備に4K8K衛星放送対応テレビを接続するだけで受信できる。 BS左旋・CS左旋も合わせて受信するには4K8K衛星放送対応BSアンテナが別途必要となる。

NTTのフレッツ・テレビ(コラボ含む)でもBS4K(右旋)についてはそのまま受信できるが左旋の4K8Kチャンネルについては2019年9月1日よりサービス開始予定でスカパー!から発売される4K8K用アダプター(9,720円)を設置すれば4K8K衛星放送がアンテナなしで受信可能となるのでアンテナの設置や配線に問題があるならひとつの解決方法である。

4K8K衛星放送受信機器の種類

4K8K衛星放送受信機器についてはBS/CS4K放送のみの4KテレビとBS/CS4K8K両方に対応している8Kテレビの2種類が発売されている。
4Kテレビや4Kレコーダー(4Kチューナー)には下記のロゴが表示され4K専用の機器はBS4Kと110度CS4Kの2つのロゴが付き8Kまで対応する機器には3つのロゴが付いている。

4K8K衛星放送対応テレビ

ハイビジョンチューナー内蔵テレビに4K液晶パネルを搭載したテレビが4Kテレビと言う名称で2013年頃から販売されてきたが4Kチューナーが搭載されていないためそのような4K対応テレビでは直接4K衛星放送は受信できず別途4Kチューナーか4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダーが必要となる。
2018年6月から東芝が先頭を切って4Kチューナー内蔵テレビを発売したので翌月にJEITAでは4Kチューナー内蔵テレビを「4Kテレビ」、8Kチューナー内蔵テレビを「8Kテレビ」と言い4Kチューナーを内蔵していない4Kパネルテレビを「4K対応テレビ」、8Kチューナーを内蔵していない8Kパネルテレビを「8K対応テレビ」と定義した。
国内大手家電メーカーの4Kテレビ/4K対応テレビの表記調査
なお4Kテレビでは従来放送と4K衛星放送が受信可能で従来放送/4K衛星放送/8K衛星放送の全てを受信するには8Kテレビが必要となる。

4K8K衛星放送はハイビジョン放送とは放送方式が異なるため4Kチューナーが内蔵されている必要があり4Kチューナーは受信周波数も3224MHzまで対応し従来のB-CASカードに代わってACASチップが内蔵されている。 なおACASチップにはB-CAS機能もある。当初B-CASカードとACASチップ併用テレビが発売されているが今後はB-CASカードがない4Kテレビが普及していく事になる。

2K対応テレビと4K・8K対応テレビ違い

【必ずアップデートしてからお使いください。】
4K8K衛星放送を受信するテレビやレコーダーやチューナーを購入して接続したのに受信できないとか何だか調子が悪いという事があります。 機器のプログラム(ファームウェアー)がまだ完全ではない可能性があるので4K8K衛星放送受信前に必ずネットに接続して最新のファームウェアーにアップデートしてからお使いください。

【4Kテレビ/8Kテレビ】
各社から4K/8Kテレビは発売されているので下記のリンクから見てください。

Panasonic VIERA  SONY BRAVIA  SHARP AQUOS  TOSHIBA REGZA 
MITSUBISHI REAL  PIXELA  Hisense  LG  FUNAI

4K8K衛星放送対応レコーダー等の接続

現在販売されている4Kテレビは4K表示テレビなので4K8K衛星放送を視聴するためには4K8K衛星放送の開始に合わせて発売される4K8K衛星放送対応のレコーダー等を接続する必要がある。
接続にはテレビのHDMI端子がHDMI2.0/HDCP2.2に対応しておりプレミアムHDMIケーブルで接続しなければならない。

BS/CS4K対応レコーダーは下記のリンクから見てください。

Panasonic DIGA  SONY BD  SHARP AQUOS BD

HDMIケーブルと映像フォーマット対応表

当店取扱いプレミアムHDMIケーブル

4K8K衛星放送用配線の注意点

4K8K対応BSアンテナを設置し4K8K非対応の既存配線に接続すると2224MHz〜3224MHzの電波が漏洩して通信等に障害を与えてしまい電波漏洩規定違反になる場合があります。 その場合は4K8K対応BSアンテナは混合しないで単独配線にするか、混合する場合は4K8Kカットフィルター(2150MHzローパスフィルター)を入れて既存配線と混合してください。 4K8Kカットフィルター使用例

1.同軸ケーブルは2重シールド以上のものを必ず使用し1重シールドのケーブルは使用しない。
2.接続はF型コネクターを基本としプッシュ型の場合はシールド性能の高い物に限る。
3.同軸直結型の器具は使用しない。同軸同士の手ひねりでの接続はしない。
4.ブースターを異常発振させないためブースターの調整は上げ過ぎないよう適切に行なう。
5.4K8K対応BSアンテナを設置した場合はSHマーク付きなどの3224MHz対応の機器を使用する。
6.現状の受信設備が上記の条件を満たず改修できない場合は地デジと混合せず単独配線にする。
7.4K8Kに対応していない既存配線と混合する場合は4K8Kカットフィルターを必ず使用する。

当店取扱い4K8Kカットフィルター

4K8K衛星放送電波漏洩

SHマーク

SHマークJEITA(電子情報技術産業協会)では4K8K衛星放送に対応した技術基準に適合した受信機器の登録を行なっており登録された商品にはSHマーク(スーパーハイビジョンマーク)が表示できる。
対象の商品はBSアンテナ・ブースター・分配器・壁面テレビ端子・分波器・混合器がある。

HSマーク

HSマークJEITAではSHマークが取得できない機器について電波漏洩規定に適合したHSマーク(ハイシールドマーク)の登録を行なっている。SHマーク対象機器以外やF型接栓接続以外の機器が対象となる。SHマークの兄弟マークと理解すれば良い。

4K8K衛星放送対応BSアンテナ

4K・8K対応BSアンテナブロック図 従来のBSCS放送では右旋円偏波のみを利用してきたが空チャンネルがほとんどなく4K8K衛星放送については左旋円偏波でも放送されるため4K8K衛星放送をいろいろ楽しみたいならまずは右左旋対応BSCSアンテナが必要だ。
4K8K衛星放送対応BSアンテナには右旋用コンバーターと左旋用のコンバーターの2つが内蔵されており右旋は従来と同じ10.678GHzですが左旋は1173MHz低い9.505GHzのコンバーターを使用する事で左旋の信号を1173MHz上の帯域へシフトしている。
左旋の信号は2224MHz〜3224MHzまで使用するのでアンテナ以降の配線について3224MHz対応の機器への交換が必要となる。
BSアンテナの構造と動作の解説 BSアンテナ設置方法の解説 当店取扱い4K8K衛星放送対応BSアンテナ

4K8K衛星放送対応配線

4K8K衛星放送対応BSアンテナを設置する場合の配線方法については「単独配線」と「混合分配配線」の2通りがある。

●単独配線
4K8K衛星放送対応BSアンテナを設置してその配線を従来の配線とは別に配線する方法で4K8K衛星放送対応テレビが1台だけならS5CFB(S4CFB)以上の同軸ケーブルでそのテレビだけに配線すれば良い。
4K8K衛星放送対応テレビが複数ある場合は3224MHz対応全端子電流通過型分配器で分配して配線する。

●混合分配配線
4K8K衛星放送対応BSアンテナの出力と地デジと混合し分配して各部屋へ伝送する場合は屋内配線がS5CFB(S4CFB)以上の同軸ケーブルになっている事が条件となり下記の図のようにブースター・分配器・壁面テレビ端子・分波器 等を3224MHz対応の機器に交換する必要がある。
新築等で新たにアンテナ配線を行なうのであれば3224MHz対応配線にされる事を強くお勧めする。

4K8K衛星放送対応配線

4K8K衛星放送の光回線化

4K8Kの3224MHzの信号は大規模マンション等では末端での損失が大きくなるため同軸ケーブルでの配線が困難な場合に光伝送システムが発売されているが 小規模住宅や戸建て用にマスプロからPOF(プラスチック光ファイバー)を用いた4K8K対応衛星放送用の光送受信機が発表されている。ただしこのシステムは地デジには対応していないため別途同軸ケーブルでの配線が 必要となるため新築用ではなく補助的な特定の用途に限られるので今後の発展に期待しだい。

BS右旋の4K衛星放送の一部chしか受信できないトラブル

BS右旋の4Kチャンネルであれば既存のBSアンテナで基本的に受信できますが下記の場合はBS拡張帯域のNHK BS4K・BS-TBS4K・BSフジ4Kが 受信できないというトラブルが起きます。

・BSアンテナや設備が古くBS拡張帯域に対応していない場合
・PefecTV!/SKY対応マンションでブロックコンバーターが設置されている場合

3224MHz4K・8K衛星放送対応ブースター

4K8K衛星放送と地デジを混合して増幅するためには3224MHzまで対応した4K8K衛星放送対応ブースターが必要となる。
電波は周波数が高いほど減衰が大きくなるので高い周波数ほど出力を大きくする機能のある商品も発売されている。
地デジと混合しない場合は3224MHz4K8K衛星放送対応のラインブースターもある。

アンテナブースターについての解説 当店取扱い4K8K衛星放送対応ブースター

3224MHz4K8K衛星放送対応分配器

複数のテレビに4K8K衛星放送の信号を分配するには3224MHz対応の分配器が必要になる。
分配器には1端子電流通過型と全端子電流通過型がありブースター電源部を設置してある場合は1端子通過型で良いが電源部を設置しない場合は全端子電流通過型を選択した方が良い。

分配器と分波器と分岐器の解説 当店取扱い4K8K衛星放送対応分配器

3224MHz4K8K衛星放送対応壁面テレビ端子

部屋の壁面テレビ端子も3224MHzに対応でないと減衰が大きかったり通過しなかったりするので交換をお勧めする。 入出力はF型接栓で接続して欲しい。

壁面テレビ端子の種類と解説 当店取扱い4K・8K衛星放送対応壁面テレビ端子

3224MHz4K8K衛星放送対応分波器

混合された4K・8K衛星信号をテレビに接続するためには地デジと3224MHz衛星信号を分けるために4K8K衛星放送対応の分波器が必要になる。

分配器と分波器と分岐器の解説 当店取扱い4K8K衛星放送対応分波器

3224MHz4K8K衛星放送対応アンテナケーブル

同軸ケーブルについては衛星対応の2重シールドのS-5C-FB以上のものであれば使用できるとされているが高周波数帯の減衰やシールド性能の関係からできれば3重シールド以上の同軸ケーブルをお勧めする。
室内の機器同士の接続についてはS-4C-FB以上であれば使用可能だが4K・8K衛星放送対応の3重か4重シールドのケーブルならより安心できる。
シールドが1つ増えるとケーブルからのノイズ混入や電波漏洩が約10dB減るので2重シールドに対して3重シールドは約10dB、4重シールドは約20dBにケーブルからのノイズ混入や電波漏洩が少なくなる。
同軸ケーブルの編組は軟銅線錫メッキ編組の物とアルミ編組の物があり電気的にはほぼ同等だが軟銅線の方が柔軟性がありコネクター等の挿入し易い。また接続には必ずネジ式のF型接栓を使用して欲しい。

同軸ケーブルの種類と解説 当店取扱い4K・8K衛星放送対応4C4重シールドアンテナケーブル
F型コネクターの種類と解説 当店取扱い4K・8K衛星放送対応オーダーメイドアンテナケーブル

3224MHz4K8K衛星放送対応その他商品

上記掲載以外の4K・8K対応商品については下記の通りだ。

当店取扱い4K8K衛星放送対応混合器 当店取扱い4K8K衛星放送対応隙間ケーブル
当店取扱い4K8K衛星放送対応コネクター関連  


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