【分配器と分波器の解説】

アンテナからの信号を受信機器に接続するため分ける機器に「分配器」と「分波器」があるが、名前が似ているためその違いや使い方を混同されている方や良く理解されてない方のために分配器と分波器の違い等について解説したいと思う。

まずテレビの電波信号には周波数低い順番からVHF、UHF、BS、CSなどがありそれらの信号は通常屋内配線では混合されて伝送されている。 CATVではVHF,UHF以外にミッドバンド(VHF 3chと4chの隙間)やスーパーハイバンド(VHFとUHFの隙間)と言われる周波数帯域も使用している。

VHF UHF BS CS
(※CS110/10.678GHz)
CATV(下り)
90MHz〜222MHz 470MHz〜770MHz 1,030MHz〜1,480MHz 1,570MHz〜2,080MHz
70MHz〜770MHz

【分 配 器】

例えば壁面にテレビ端子が1個ありそこにテレビを2台接続しだい場合は「分配器」を使用します。分配器とは「分けて配る機器」という意味で1つの信号を同じように複数の信号に分ける機器の事です。2分配器、3分配器・・・など分ける数によって種類があります。

まず上の図を見て頂きたい。ここでは2分配器を例にとっているが入力端子に信号を入力すると2つの出力端子からは信号の強さ(レベル)は分配損失により弱くなるが同じ信号がそれぞれ出力される。2分配器の分配損失は4dB〜7dB程度であるが分配数が多くなるほど分配損失は大きくなる。

また分配器には1端子電流通過型と全端子電流通過型の分配器があり、衛星アンテナなどにアンテナ電源をテレビ(チューナー)から供給する場合1端子電流通過型だと電流通過端子からのみ電源供給可能でそれ以外の端子からは電源供給できない。従って電源通過端子に接続したテレビの電源を切ると他の部屋で衛星放送が受信できなくなるというトラブルが起こる事がある。そのトラブルを防ぐにはどの端子からでも電源供給できる全端子電流通過型の分配器を使用するかテレビから電源供給するのではなく電源部を別途設置するかの2通りの方法がある。(ブースターを設置して付属の電源部でもOK)

あと分配器の接続端子は最近はネジ式のF型接栓(F型コネクター)タイプが多くなっているおりこれは外来ノイズの混入を防ぐためでデジタル放送では必ずF型のものを使用して欲しい。同軸直結式のものは受信トラブルの原因となる可能性があるため使用は避けた方が無難だ。
現状では一般的にCSでも2150MHzまでしか使用しないため2150MHz対応の分配器でも良いが将来的な事を考えて2600MHz対応の周波数特性に優れた分配器をお勧めする。

【分 波 器】

壁面端子の信号はいろいろなテレビ信号が混合されているいるがテレビのアンテナ入力端子をみるとVHF/UHFとBS/CSの2つアンテナ端子があるためそれぞれに接続するため「分波器」を使用します。分波器とは「電波を分ける機器」という意味で、ある周波数より高い信号と低い信号に分ける機器の事である。
分波器の代わりに分配器を使用する事も可能ではあるが分波器に比べて損失が大きいため受信レベルが低くなるので注意して欲しい。

上の図では主に使用される事の多いVU/BSCS分波器の例にとっているが分波器に入力された信号をUHFとBSの間の周波数で分けてVHFとUHFがVU側に出力されBSとCSがBSCS側に出力されるようになっている。通常分波器の損失は1dB〜4dB程度である。 また、分波器の構造は混合器と基本的に同じなので逆に接続すれば混合器としても基本的に使用できる。

分波器についても入出力共にネジ式のF型接栓(F型コネクター)タイプもしくは出力ケーブル付きのものはF型もしくはプッシュプラグのものをお勧めする。 同軸直結式のものはデジタル放送では受信トラブルの原因となる可能性があるため使用は避けて欲しい。


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