BSアンテナを設置し受信するためには南西方向(午後2時の太陽の方向)にあるBS衛星に向けてBSアンテナを設置し電波のレベル表示を見ながら正確に方向調整を行なう必要がある。
ご自分でBSアンテナを設置する場合はBS衛星の方向に障害物がなく設置するベランダ等からテレビのレベル表示画面が見れるようにできる事が必要である。
設置場所からテレビ画面は見れないが自分でやりたい場合はBS対応の電測計や衛星簡易レベルチェッカーが必要となる。

※BSアンテナを設置する前にBSアンテナの構造と動作の解説も合わせてご覧ください。

このページでは自分でBSアンテナを取付けてみようと思われる方のために受信可能かどうかの設置前の確認と設置方法等についてスマホアプリ「BSコンパス」を利用する事を前提に解説する。

BS･110度CS衛星地域別仰角･方位角

方位角･仰角･偏波角についての解説

スマホアプリ-BSコンパス
実際にBSアンテナを取り付けるのには自宅で受信できるのか？どうやって取付け調整したら良いのだろう？という方が多いはずだ。 そこで活躍するのがスマートフォンである。
まずは下記の日本アンテナのサイトにアクセスしてご自分のスマホにアプリをインストールしてみよう。

i-phone/android　(無償アプリ) (日本アンテナ提供)

設置前の確認

	BSコンパスのアプリをインストールしたら左の画面が出て来るので「設置前の確認」ボタンをタップすると地域設定画面が出て来るのでアンテナを設置する地域を選択する。
	そうすると左画像の衛星の方位角のページになるのでスマホを南西に向けて衛星が赤い範囲の中心に来るとスマホが向いている方向が衛星の方向になる。スマホが向いている方向にある目印になる建物等を確認する。 確認したら「次へ」をタップする。
	今度は衛星の仰角のページになるのでスマホを水平状態から上向きしていき衛星が赤い範囲の中心に来るとその角度が衛星の仰角になる。スマホが向いている角度がさっきの目印の建物より高ければ障害物がない事が確認できる。

これで設置場所からの衛星の方向と障害物の有無について分かるので障害物がなければ受信可能である事になる。
障害物が微妙な場合は電気店に相談してみる事をお勧めする。
障害物がなければBSアンテナや取付部材やケーブルなどを購入し設置してみよう。

アンテナを設置する
BSアンテナアンテナ本体と取付金具とアンテナケーブルの用意ができたらアンテナを組み立てて同軸ケーブルの片側に防水キャップを通してからコネクターをアンテナに接続してナットを緩まない程度しっかり締める。 (※スパナで締める場合は締め過ぎない事) 防水キャップをしっかり差込みケーブルをアーム部分に付属の結束バンドで固定する。
防水キャップについての説明画像もぜひご参照下さい。
ケーブルの反対側は用意してあるテレビのBSCSアンテナ入力端子に接続してアンテナ電源供給をONに設定する。

	取付金具をベランダに設置して仮固定したらBSコンパスを起動すると左の画面が出て来るので「アンテナを設置する」ボタンをタップすると地域設定画面が出て来るのでアンテナを設置する地域を選択する。
	スマホを取付金具のポール部分に当てて前後と左右共に垂直になっているように調整しながら金具をしっかり固定する。 (※スマホを落とさないように注意する事)
	アンテナをポールに通して少し動くように仮固定し仰角目盛をスマホ表示の仰角(メーカーよっては地域名)に合わせて仮固定する。
	アンテナが向いている方向とスマホの向きを合わせて衛星が赤い範囲の中央になるようにして仮固定する。
	スマホの表示や説明書の角度はあくまでも目安であり最終的には電波を実際に受信して調整しなければならない。 テレビの画面をBSレベル表示にしてまずは左右に少し動かして最大になるように調整して仮固定したら仰角をボルトを少し緩め仰角を少し動かして同じく最大になるように調整して仮固定する。交互に方位角の調整→仰角の調整を何度か繰り返してもうこれ以上上がらないというポイントに合わせてから スパナで最終固定して正常に番組ができる事を確認する。

アンテナの配線は仮配線なので一度テレビから外してから最終的な配線をして設置完了だ。
テレビ１台なら直接テレビへ配線しても良いがテレビが複数ある場合はブースターと分配器等を使って混合配線すると複数のテレビでBSCSが視聴できる ようになる。