同軸ケーブルには4C(外径約6mm/絶縁体4mm)と5C(外径約7.7mm/絶縁体5mm)が主に使用されており一般的には屋外や壁面端子
までの配線では被覆の厚い5Cを使い室内では曲げやすい4Cを使用する事が多い。
絶縁体を空気にすれば理想的で減衰が最も少なくなるが不可能なため発泡ポリエチレンを絶縁体としており発泡度が高いほど減衰は少なくなる。
減衰は絶縁体の材質が同じなら絶縁体の直径にほぼ反比例するので5Cの減衰量は4Cの減衰量の8割ぐらいで2.5Cの半分ぐらいである。
同軸ケーブルのアルミシールドが1つ増えるとケーブルからのノイズ混入や電波漏洩が約10dB減るので2重シールドに対して
3重シールドは約10dB、4重シールドは約20dBケーブルからのノイズ混入や電波漏洩が少なくなる。
同軸ケーブルの編組は軟銅線錫メッキ編組の物とアルミ編組の物があり電気的にはほぼ同等だが軟銅線の方が柔軟性が
ありコネクター等の挿入し易い。また接続には必ずネジ式のF型コネクター(F型接栓)の使用を推奨する。
取扱いで注意するのは同軸ケーブルを強く曲げると真円が楕円になりケーブルの特性が変化し損失が大きくなる事がある。
許容曲げ半径以上に強く曲げない事が大切だ。
許容曲げ半径は同軸ケーブルの直径の約4倍で「許容曲げ半径:5C→約31mm、4C→約24mm」となる。
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