方位角・仰角・偏波角の解説

衛星アンテナを買って設置しようと説明書を見ると「方位角」「仰角」「偏波角」等の言葉が出てきて何やら地域別に角度が書いてあるが意味が良く分からないという事はないですか?そういう方のために方位角・仰角・偏波角について解説をする。

方位角

方位角とは下記の図の通り北を0度として時計回りに角度を振ったものです。いきなり方位角=225度と言われても困りますね。下記の図を参考に方向をご確認して欲しい。
磁石が向いている磁北と真北の差を偏西角と言い、北海道で約9度、東北で7度から8度、その他本州・四国・北九州で6度から7度ぐらい、南九州で5度から6度ぐらい、沖縄で2度ぐらい真北より偏西角分だけ磁北は西の方向を向いている。
現在は方位磁石を使うよりスマートフォンのコンパスアプリの方が便利だ。

方位角

仰角

仰角とは下記の図の通り水平からその角度分だけ上に向いた角度の事だ。方位角に比べて仰角の方が正確に合わせ易いので仰角を中心に衛星を探すのが設置時のポイントになる。

下からコンバーターアームが出ているオフセット型アンテナでは仰角をアンテナの仰角目盛で合わせるため取付金具を完全に垂直に取付けする事が必要となる。
取付金具が傾いていると誤差が生じて衛星がなかなか見つけられなかったり110度BSCS以外では偏波角の誤差が生じて受信状態にも影響する。

仰角

偏波角

BSや110度CSでは円偏波なので電波に上や横といった方向はないがスカパー!プレミアムサービス等では垂直偏波・水平偏波があり縦波・横波の事を表わしている。問題は下記の図を見てもらうと分かるのですが地球は丸いので衛星の上方向と受信地点の上方向にはずれが生じる。 それを補正するのが偏波角でコンバーターをねじって衛星の上方向とコンバーターの上方向合わせる。 説明書にある設置場所の偏波角に最初に合わせておくだけで調整は不要だ。

広角のスカパー!マルチビームアンテナではコンバーターをねじって偏波角に合わせるのではなくアンテナ自体を傾けてコンバーターの並んでいる角度と衛星の並びの角度を合わせるため傾斜角という。

偏波角

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