IEEE1394が作るデジタルAV環境


今後、BSデジタル放送、地上波デジタル放送が開始され放送がすべてデジタル化されると現在のアナログのAV機器もしだいにデジタル化していく事が予想される。
CS放送はすでにデジタル化されているものの周辺機器(テレビ・VTR等)がアナログのためチューナーからの出力はアナログだった。しかし、周辺機器もデジタル化してくればアナログで出力する必要がなくなりIEEE1394といったAV用ネットワーク規格によってAV機器同士がネットワークを構築し、お互いに1本のケーブルで信号をやり取りしながら表示したり録画したりでき、またAV機器同士が通信をしてコントールできるようになる。その上、音楽の場合は曲名等のデーター、テレビの場合は番組等のデーターも合わせて伝送され記録されるのであとからそういったデーターを見る事もできます。
概念図は下図参照

今までCSチューナーは衛星の信号を受信するものだったがデジタルAVネットワークによってデジタルAV機器の中心的な存在となりセットトップボックス(STB)と呼ばれるようになるだろう。STBのリモコンでネットワークに接続されたすべてのデジタルAV機器がコントロールできるようになるのである。
そのための仕様として現在「HAVi」が実現する段階に近づいている。HAViにより異なるメーカー同士の機器でも相互コントロールが可能となりそれにより家庭内AVネットワークが構築できるようになるのである。HAViと家庭内AVネットワークについてはこちらのページをご覧ください。

IEEE1394はアップルコンピュターによって開発され1995年に業界標準として採用された。その転送速度は100Mbps〜400Mbpsと大変高速で動画などの転送に優れている。また1999年2月にはアップルコンピューター・コンパック・SONY・松下・東芝・フィリップスの6社によって特許ライセンスなどで協力していく事に合意しIEEE1394の普及に促進していく事になっている。そして1999年5月上記6社に加えてインテル、キャノン、三菱等の5社が増え合計11社でIEEE1394の共同ライセンスについて基本合意した、これでさらに家電、PC業界上げてIEEE1394を推進していく事になる。
すでにマイクロソフトのWindows98がIEEE1394がサポートしているし、BSデジタルチューナーにはIEEE1394端子を搭載しD-VHS等と接続しデジタルハイビジョンを録画再生が可能となっている。

また、IEEE1394は呼び難いという事でSONYは「iリンク」、appleは「FireWire」という登録商標を使っているが基本的にはすべてIEEE1394と同じである。現在、SONYの「i LINK」の名称を使うメーカーが増えていることからこれが標準名称となっている。

将来的にはホームサーバーなどが登場してくると部屋同士の配線が必要になってくるが従来の電線によるIEEE1394の接続だと電磁輻射、信号の減衰により伝送距離はせいぜい4〜5mまでが限界で光ファイバーによる接続が必要となってくる。そこで、国内家電メーカー、電線メーカー等7社によってIEEE1394の光コネクターの形式を統一しようという方向で話が進んでいるようだ、これでIEEE1394が現在の電線による伝送に加えて遠距離伝送に適しているプラスチック光ファイバーによる伝送も可能になり、ホームデジタルAVネットワークに向けて一歩前進した事になる。

すでに松下電器はBSデジタルチューナー等と接続して録画再生が可能なハードディスク録画装置であるHDDビデオレコーダーNV-HDR1000を発表している。


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