HAViとIEEE1394の関係
現在各社から高容量・高速HDDを搭載したホームサーバー機能の商品が登場してきているが現状の商品はアナログ放送をデジタル記録するもので通信機能を持ったアナログ放送の録画機といった感じである。
しかし、2003年末から順次地上デジタル放送が開始されており地上波も衛星波も全てデジタル放送となると放送されているデジタル信号をそのまま記録する方式が一般的になって来る。現状でもiリンク(IEEE1394)を使ったD-VHSやHDDレコーダーが市場に出て来ているが厳密に言うとIEEE1394上では各メーカー間のコントロールの互換性は完全には保たれておらずいろいろなトラブルや不都合があるのが現状である。そこで各メーカー間の互換性を完全に保ちながら機器同士のホームネットワークを構築するために作られたのが「HAVi」でありすでにアメリカでは三菱電機が対応のプロジェクターとD-VHSを発売している。
HAViについて説明すると1999年11月に日欧家電8社により「HAVi推進協会」が設立され、そして2000年1月には日欧米15社が新たに加盟している。そして2000年1月にはHAViバージョン1.0の仕様が確定し2001年5月にはHAViバージョン1.1が完成した。HAViとは"Home Audio Video Interoperability"の略であり"ハビ"と発音する。これはIEEE1394を用いて異なるメーカーのAV機器同士を接続して相互コントロールするための仕様であり家庭内AVネットワークの要となる。IEEE1394はネットワークのハードやプロコトルの規格でありその規格上で機器同士の相互コントロールを行うためにはHAViのような仕様がどうしても不可欠であった。「左図参照」



従来は複数の部屋でCSなどの衛星放送を視聴したい場合は各部屋にチューナーを設置する必要があった、しかしHAVi仕様ホームサーバーによって各部屋からリスエストのあった番組はプラスティック光ファイバー(POF)でIEEE1394接続されているHAVi対応STB(セットトップボックス)からテレビに伝送され視聴する事ができる。したがって各部屋にアンテナ線をそれぞれ引込んだりチューナーを置いたりする必要はなくなる。また従来リモコンを何個も使わないとそれぞれの機器の操作ができなかったが1個のリモコンですべてが操作でき録画もホームサーバーに内臓されているHDDに記録されるので各部屋にはモニターとHAVi対応STBだけあればPOFでTV・ラジオ・ビデオ・インターネット等すべてが伝送されてしまう。何だか夢のような気がするがもうすぐ現実になる事実である。 これから家を新築される方は階段の下などのデットスペースに各種アンテナ線・電話線を引込みそこから各部屋にフレキパイプを2本づつ配管しておいて欲しい、将来そこにホームサーバーや各種機器が設置する事ができるようにするためである。当面はそこにISDNのTA(ルーター)、アンテナの分配器を設置しておけば良い。

しかし、まだどのような形で実現するのか各メーカーからは発表がない段階であるので詳細な部分については不明である。HDDレコーダーがAVホームネットワークとなった時STBやTV等に内臓されるのが主流なるのか別途に設置するのが主流なるのか未知数である。各家電メーカーには家庭内AVネットワークをどのように実現していこうとしているのか明確なビジョンと具体的なプランを早く打ち出して欲しいものである。


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